合宿免許で延長した場合はどうなりますか？

合宿免許の最大のウリといえば最短卒業。しかし次のステップに進めなかったり、検定で不合格になると延長、延泊になり最短卒業が出来なくなります。
延長するとどうなるのか、延泊しないためにはどうすればいいのか？見て行きましょう。

延長した場合は？

ざっくり言うと1.卒業予定日が延びる、2.追加費用が発生する。
この2点が大きな変化です。

1.卒業予定日が延びる

合宿免許のスケジュールはこの時間に坂道やって、次の時間にクランクやってといった1コマ1コマの教習項目が決められているので、その項目をクリアできないと乗越しがあり、次の時間も同じ項目を履修します。
また修了検定や卒業検定で失敗すると、補習を受けて次の検定日に再チャレンジします。
ここで重要な事は検定で1回失敗するたびに当初予定されていた卒業予定日が2日、3日延びてしまうという事です。
修了検定は毎週日、火、木曜日、卒業検定日は月、水、土曜日に1回だけ受ける事ができます。
例えば修了検定で火曜日に落ちた場合、次に実施するのは木曜日、卒業検定で水曜日に落ちると、次は土曜日まで待つ事になります。

2.追加費用が発生

次に追加費用を見てみると乗越しの技能教習代金、検定料金、宿泊費用がかかります。
具体的に延長料金を計算すると卒業検定再試験が1回6,200円（税込）、相部屋延泊代が1泊4,320円（税込）で、1回検定で不合格になるだけも1万円近い追加費用が発生します。これが2泊、3泊と延泊するとどんどん追加料金が加算されてしまいます。
ただし、安心コースを選べば卒業までの保証が付いているため、上記費用はかかりません。
※仮免学科試験は安心コースを選んでも1回しか保証はありません。

延長や延泊にはどんなパターンがあるのか

技能や検定で失敗が多いパターンですが、仮免学科試験が不合格で2段階に進めないパターンもあります。
運転が上手でも学科の方が苦手な方も結構いるものです。
他にも朝寝や素行が悪くて技能が受けられない場合や体調不良で延泊になる場合やなど、色々あります。
環境が変わった影響で心理的に圧迫され上手く行かない事も出て来るようです。

延長しないための対策方法

技能教習や検定で失敗しないために

こちらは運転に慣れる事と言いたいところですが、それ以前の教習を受ける心構えが非常に重要です。
技能教習は1コマたったの50分です。その50分を真剣に受けるか、受けないかで検定の合格率も変わります。
また一生懸命教習を頑張っていても違う方向に頑張っても意味がありません。
真剣に受けるという事は「指導員の指示を的確に行う」ということです。
それには、常に指導員の声に耳を傾け、不明な事があれば教習後に聞く位の積極性がないといけません。
指導員も最短で卒業する事は1コマ1コマの時間が重要だと経験上分かっていますので、無意味な教習はしません。
そういう意味では指導員の声は延長しないための鍵と言えるでしょう。

仮免学科試験で不合格にならないために

これは自主学習している人としていない人では合格率が違います。
学科の授業で全て覚えるのは天才でないと無理です。ましてや何十とある標識は似たような模様でも意味が全然異なり、これを覚えるのは反復して勉強するしか方法はありません。
学科の授業でも試験のポイント等は解説してくれますが、実際の試験は引っかけ問題が多く、問題自体に慣れる必要があります。
そのためにも空き時間には自主学習して知識を深めましょう。
合宿免許のスケジュールは忙しいと思われがちですが、実は空き時間は1日の内でも3時間以上はあります。
その空き時間を有効活用している人としていない人に差が出るのは明らかですよね。

朝寝坊、体調不良で延長しないために

これは体調管理、生活管理が大切です。
親元を離れて分からない場所で集団生活しますので、普段より疲れが出たりストレスが貯まりやすいです。
そうなると風邪や体調不良になりやすく、合宿生活が上手く行かなくなります。
そこで大切な事は早寝早起き、食事をしっかりとって規則正しい生活を送る事です。
相部屋で一緒になった方と夜更かしが続くと朝寝坊や学科の居眠りの原因になります。
また食事を抜いたりすると元気が出ず、指導員の声も上の空で技能が身に付きません。
風邪やインフルエンザ予防では手洗、うがいを1日5回以上はしましょう。
沢山の合宿生が出入りするので一度かかると、周りの合宿生にも影響がでます。
教習以前のつまらない事で延長にならないために基本的な生活スタイルを守り体調管理に努めましょう。